黄金週間、母親の要請もあって田舎に帰省しました。
本店の袖にも書きましたがあちらで久し振りに遊園地に行くことになりました。夏のプール以外では久し振りです。しかもこんな混み合う時期に訪れることなどありませんでした。
妹の旦那の車で高速にも乗らず約1時間、愛知県と三重県の県境に位置する「ナガシマスパーランド」に到着しました。天候も晴れすぎず雨の心配もない都合のいい日和です。
私が以前にここを訪れたのは「グランスパー長島温泉」に併設されたこじんまりした遊園地であった頃なので、既に30年以上を経過しています。テレビ番組のなかで取り上げられる映像も見たことはあったんですが、記憶の中にあるこの地とは全く変わっており長島ならぬ浦島さんになったようでした。
開園前にゲートに到着したんですがパスポート購入に人の列・・・。結局入場したのは開園から10分程してからでした。
メインイベントのホワイトサイクロン(木製コースター)とスチールドラゴン2000(最高高低差を誇るローラーコースター)はどちらもすでに長蛇の列。加えてお順が尻込みを始めたため、少し肩慣らしをしようとシュート・ザ・シュート(ウォータースライダー)の列に並びました。乗り込む前にポンチョの購入(100円)を勧められます。同乗する甥っ子(高校生)が財布を取り出しているため「たかがウォータースライダーごときに大げさな・・・」と思いつつもわが子ふたりと甥っ子と自分の分を購入。着てみると蒸し暑い。やっぱりいらなかったかななどと思ってました。しかし甘かった・・・。着水後うっかりポンチョよりはみ出していた上着の袖口、そして顔面はびしょ濡れ。上からこれほどの水しぶきが落ちてくるとは・・・。最近のライドっていったい・・・?
後で横から見たところ、跳ね上げた水でトンネルを作りその中を抜けていっているようでした。そりゃ濡れるよね。

しかしながらこんなんで懲りる子供たちではありません。辰蔵と甥っ子は連れ立ってすぐさまホワイトサイクロンに並びます。1時間半待ちとの表示があっても「ここに来てこれとSD2000ははずせない」との甥っ子の言葉に乗せられれば仕方がありません。妹夫婦はのんびり別行動をとっているにもかかわらず子供に同伴しなければならない私はひたすら絶叫系に乗り続けることになりそうです。

ホワイトサイクロンは・・・別の意味で凄い。レールの土台が全て木製なため横揺れが凄い。こんなに揺れているのにこんなスピード出して大丈夫かと思うほど。駆け上がってそのまま下る時の座席からの浮遊感が再度上り始めるまで続く。視界を半端に遮る白い構造物が先の展開を予想させない。久し振りに満足できるコース長のコースターだった。

SD2000は2時間半待ちとの情報が妹夫婦から入ったため、降りたその足で近くにあったダブルワイルドマウスに向かう。これは近いものに乗ったことがあるよ。狭い範囲にレールを急角度にまげて設置してありコーナーでの横Gを楽しむ奴だね。ダブルとなっているので2コースある。別々の列に分かれて乗ることにした。
辰蔵と乗った我々が先に終了したため撮影ポイントを探してお順たちを撮影することができた。

そろそろお昼も近い。別行動の妹夫婦に連絡し、テラスのベンチを確保。ファーストフードを求める列に交代で並ぶことに。普段の生活で食べ物の行列になど並ぶことのない子供たちは物珍しいのか嫌な顔もせずおとなしく並ぶ。まあ、大好きなものばかりが並んでいるメニューを見ればわかる気がするが。
午後は妹家族とは別行動。彼女らは一旦ジャズドリーム長島(アウトレットモール)で買い物をしてくるとの事。辰蔵&お順はアトラクションへ向かいたくてウズウズ。最後にSD2000に乗れるような時間に待ち合わせ時間を設定しさっそく出発した。
私も辰蔵もどちらかというと回転系に弱い。気持ちが悪くなってしまうのだ。だからその手のアトラクションはパス(バイキングなども基本的に回転系に含む)。コースターしか興味がない。お順はそれは平気(らしい)。一人でも並ぼうとする。お気に入りは回転する空中ブランコ「ウェーブスウィンガー」。そんな危険なものに男二人は食事の直後なので絶対乗りたくない。勝手に乗らせておく。

そんな中乗ったことのないアトラクション発見、スペースショット。単に椅子に座って地上75mに引き上げられるだけなのだが馬鹿と煙はという言に漏れず高いところが好きな辰蔵と私は嬉々として乗ることを選択。尻込みするお順を地上に残したまま伊勢湾見物に赴く。
4.5Gの重力加速度は心地よく、欲を言えばもう少し長く空中に居たかった。

学校の友達へのお土産を入手した二人は次にゴーカートに乗りたいと向かうが、並んでいる人の列の年齢層が妙に低い。よく見るとコースにはレールが・・・。二人とも自由に運転できないとわかると興味が一気にうせる。周りを見回し目に付いたお化け屋敷へ。

私はその間に一服しようと缶コーヒーを買って木陰の喫煙場所に移動すると既にアトラクションから出てきた二人が次へ行こうと待ち構えていた。ああ、煙草ぐらいゆっくり吸わせてくれ。
お化け屋敷の中で辰蔵が説得したらしく次のアトラクションは既に決定済み。フリーフォール。父はお前たち二人が生まれる前に東●サマ●ランドでいやって言うほど乗ったぞ。冬の真っ盛りの平日だったので待ち時間0だったんだ。

高所が怖い(らしい)お順は説得されても隙あれば逃げ出そうとする。今から慣れとかないと年頃になってデートで遊園地に行っても楽しめないぞ。
終わってみれば何のことなかったらしくお順は平気な顔をしている。ただのビビリでしかないのか、こいつは?
待ち合わせの時間も徐々に迫ってきた。コースター系に並んでいる時間はなさそうと判断し、子供たちが乗ったことがないという観覧車に並ぶ。大観覧車オーロラは直径83m。東京の新しいお台場・葛西臨海公園の100m超のものには敵わないがかなり大きい部類に入る。

ホワイトサイクロンのコースを上から覗き込んだり、遠く名古屋市内の高層ビルが見えたりと眺望を堪能しました。お順、高いところ平気じゃないか。

さてさて最後のイベント「スチールドラゴン2000」へ向かうと妹から電話が入る。既に列に並んでいるので合流しろとの事。嫌がるお順を引きずって合流。おやつのおせんべいやジュースで引き止め待つこと1時間半、やっと最後の階段まで辿り着く。

SD2000は地上97mより落下角度68度で一気に落下、最高速度153km/hで疾走する。最高速では富士急のドドンパには敵わないが地上高97mから一気に3.5mまで落下する最大落差は他の追随を許さない。地面に落ちていくような感覚は凄い。またそこからの駆け上りの後、次の頂上を越える際の放出感は物凄い。安全バーがあっても本当に投げ出されるかのようでそのまま腰の浮いた状態で次の落下に入る。これが何回か続く・・・。ループもスクリューもないオーソドックスなコースターなのだが最初のインパクトが最後まで好印象を与えるよいコースターだった。
あれほどコースターに乗ることを嫌がっていたお順が「最初の下りは怖かったけど面白かったね」とニコニコしていたのにはあっけにとられるばかりだった。コースター恐怖症はどこに行ったんだ?
SD2000から離れるとそろそろ夕暮れ。他のアトラクションも徐々に入場制限が始まっている。駐車場に向け移動を開始したがSD2000でテンションが上がってしまったお順は最後にすぐ近くにあったロックンロールに乗りたいと言い出した。辰蔵も私も同乗はパス、回転するものは駄目なのだよ。幸い合流した高校生の甥っ子が付き合ってくれた。

閉園時間も近づきライトアップされたSD2000のコースの下をくぐって駐車場に向かうのですが、その頭上をコースターがすり抜けて行きました。こんな周りが見えなくなってから乗るコースターって怖そうです。
どうにも待ち時間のほうが圧倒的に長かった一日でしたが、子供たちだけではなく私も十分に楽しめました。
上方の年齢制限にかかるようになるまでにはまだ時間はあります。子供たちが付き合ってくれる間は一緒に行きたいものです。